寺院墓地というのは、宗教法人である寺院の境内や、それに隣接する土地に営まれているような霊園のことを指しています。
こうした形態の場合ですが、そもそも既存の寺院とセットになっているために、立地条件が非常によく参拝するのに便利であったり、いつでも僧侶による供養や管理が行われており、粗略に扱われるようなことがなく安心であるといったメリットがあるものです。また、三回忌や七回忌などといった節目となる法要がある場合にも、寺院からそのつど案内をしてもらえるため、忘れることがないといったこともあげられるでしょう。
ただし、そうしたメリットがあるために、ふつうの民間の霊園と比較すると、お墓を建てるのにも永代使用料や管理料が高額になってしまったり、その寺院の檀信徒となる旨の契約をしなければならなかったり、その他の寺院の修繕のための志納金を求められるといった、不自由な点がないわけでもありません。
そこで、実際に選ぶにあたっては、永代使用料などの費用ができるだけ割安であるところ、管理が行き届いているところや、宗派が先祖代々のものと一致しているか、あるいは宗派不問で後々の問題がなさそうなところをポイントとするのがよいといえます。