葬儀の際、弔問客は喪主や遺族に挨拶する時には最低限の注意点があります。まず光り物や華やかな色のものは絶対に身につけておかないことです。その上で喪主・遺族に対しては、
・ご無沙汰していてこのような時にしかお目にかかれなかったことは申し訳ない、
・訃報に接し驚きまた悲しい思いをしたこと、
・深い喪失感をを喪主・遺族の皆さんと共有したい、
・喪主・遺族の疲労や健康を損なわないようさりげなく伝える
ということを挨拶の中に込めます。喪主・遺族はなかなか忙しいので、できるだけ短時間で挨拶をすませます。もし死因について知らされていないのならば、そのことを尋ねるのはやめた方がいいと思われます。
葬儀では、反対に喪主から弔問客への挨拶もあります。
弔問客の中には病院などで最期の時を迎える場面に立ち会ってくれた人がいることでしょう。その場合は通夜・葬儀を経て長時間が経過しているので、喪主はそのあたりに配慮しつつ、
・きわめて長い時間を取らせてしまったことを申し訳なく思う、
・季節や天候に言及して、このような時に集まっていただいたことに感謝したい、
・故人が生前に賜った恩義に感謝したい、
・故人に対するのと同様に残された者たちへも温かく見守ってほしい、
と伝えます。じょうずなスピーチである必要はなく、感謝の気持ちを伝えられれば十分です。